逃げ出して恵比寿。
あの日、夏の糞みてえに暑い日に職場も家も飛び出して三ヶ月が経ちました。
久々に降り立った恵比寿はきらびやかなここから逃げ出して二度と戻ってはこれないことを突きつけるように輝いていました。シンドイ。
いつだって理由をつけては逃げ出してきたことを思い出すには充分でしたね。いつ、どこで、なにをしなければ、していればこんな風にはならなかったのと頭抱えて考えても全くわからないのです。いつだって分不相応をわきまえないから毎回返り討ちにあってきたのか。
今までだって光の当たるような場所にはいなくて、端っこもしくは端っこのグループに属してきて何度だってああはなれないと人の背中を恨めしそうに見てわかっているのに幻想を抱いては打ち破られの繰り返し。自分だってがんばったらもしかしたらの枕詞を念じては唱えては致命的な欠陥を嘆く弱者であります。
ある方の言葉ですが、成功するには才能と努力が最低条件だそうです。なんだか納得してしまった、絶望。
だけど弱者だって踊っていたい、生きていたい。生きていたいよ。せめて。
押し潰されそうなほどの不安と身を焦がすほどの希望で生き急ぐ。踊れ脳内弱者。